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くわい

くわい

日本全国に「芽出たい」を届ける、日本一の産地。

お正月のおせちを飾るくわい。その多くは、福山育ちです。

 「くわい」といえば、芽が伸びた見た目が「芽出たい(めでたい)」として、正月のおせち料理の定番ですね。「福山のくわい」は、全国シェアの約6割を占めており、味はもちろん丁寧な栽培管理でも高い評価を得ています。

 2021年10月中旬、福山くわい出荷組合で組合長を務める渡辺孝信さんに、福山でのくわいづくりについてお話を伺いました。

福山くわい出荷組合 組合長 渡辺孝信さん

 「福山のくわい栽培は、明治35年ごろ、今の福山市千田町の沼地に自生していたものを福山城周辺の肥沃な堀に移したのが始まりとされています。くわいの栽培は、水が切れないように、早め早めに管理することが大切です。瀬戸内の温暖な気候と豊富な日照量も、青くわいの生育に適していたのでしょう」

 意外と知られていませんが、くわいは畑ではなく水田で栽培されています。渡辺さんの水田も、備後地方を代表する一級河川の芦田川沿いにあります。福山では、江戸時代から芦田川の水を送るための用水路が整備されていて、くわいづくりには最適な土地だったそうです。
 「この数十年で住宅が増えましたが、昔は本当に田園地帯でした。今でも種芋を植えると、隙を見てカモが食べに来ようとしますよ。ネットを張ったり、夜に見回りをしたりしていますが、山あいで栽培している方だと、イノシシよけの柵も設置していますよ」

渡辺孝信さん

 実際の水田の様子を見せていただきました。おせち料理に入っているかわいらしい姿とは裏腹に、立派な茎が力強く伸び、葉が茂っています。この水の下に伸びた地下茎の先がかたまりに育ち(塊茎と呼びます)、そこから芽が出ます。

くわいの栽培

 「くわいは根菜ですので、収穫してみるまで仕上がりが分かりません。日々の管理を欠かさず、大切に育てていきます」
 取材時は、一面が葉で覆い尽くされていましたが、収穫前に地上部は刈り取られるそうです。ちなみにくわいの芽は、泥の中で地上に向かって上に伸びており、縁起が良いと言われるゆえんの一つでもあるそうです。

 「くわいは、他の野菜と異なり年に1回の季節の食べ物です。おせち料理に合わせて、11月上旬から12月20日頃まで、収穫を行っています。今年は、7月に雨が多かったものの8月・9月と天候が良く、生育は順調です。これから朝晩の気温が下がると、きれいな青色に仕上がっていきます。福山のくわいは『青くわい』で、表面の青色が鮮やかで美しく、ほっこりとした食感が特徴ですので、素揚げや煮物などで、ぜひお楽しみください」

おせち くわいの素揚げ 福山のくわいっこ

1年を通して楽しめるようスナックに仕上げた「福山のくわいっこ」

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