吉田類の今宵は"
福つまみ"でカンパイ!
日本全国津々浦々の酒場を訪れてきた吉田類さんが、2021年10月16日、広島県福山市に颯爽と現れました!
「福つまみ」と呼ばれる、酒に合う福山市の名産品が旅の目的ですが、もちろんお酒も楽しむことに……。さて、どのようなつまみと、出会いますでしょうか。
福山駅から南へ14km、広島県福山市鞆の浦にやって来ました。
鞆の浦は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置し、瀬戸内海を代表する景勝地の一つ。古くから「潮待ちの港」として栄え、江戸時代には北前船の寄港地にもなった港町です。
鞆の浦漁業協同組合を訪ね、ねぶとの干物をいただきながら、羽田幸三組合長にお話を聞きました。組合長は現役の漁師です。
「漁師の父が、ちいちいいか、ねぶと、小鯛など、ガス天や鯛ちくわの材料になる瀬戸内の小魚を獲って帰り、母が家で魚を仕込んでいました。昔は、町角に店がたくさんあり、地元の食材が並んでいました。今でこそ特別なものに感じられますが、鞆の浦の家庭や店で楽しまれていた普通の味なんですよ」
「ねぶとも、ちいちいいかも、いただいたことがありますが、一夜干しも煮物もお酒に合いますね」
港を眺めながら、吉田類さんは顔をほころばせます。
古くからの鞆の浦の味に思いをはせつつ、潮待ちの港の風情が残る町並みも、羽田さんにご案内いただきました。